アララメッセージ 業務と担当の割り振り

作成 2026年9月3日 作成 クリエイティブプランニング部 石田 状態 たたき台(未決の論点あり)
この資料の狙い

ソリューションセールス部とアカウントグロース部で、業務と担当を合意するためのたたき台です。下の3点を前提に業務を洗い出し、それぞれの担当を割り当てました。

組織

ソリューションセールスとカスタマーサクセスの2つ

一次受け

既存顧客からの連絡は、まずカスタマーサクセスが受ける

営業の範囲

ソリューションセールスは新規専任。契約後はカスタマーサクセスへ移管する

業務の割り振り

獲得 導入 定着・運用 拡大・維持 解約 ソリューション セールス 商談・提案・見積 送信元・用途の審査 新規受注(契約) 新規専任のため、契約後は担当を持たない 移管 カスタマー サクセス 初期設定・ID発行 操作説明・初回配信 定着確認と移管完了 問い合わせ一次受け ヘルプデスク 申請・請求の事務 利用状況の監視 予兆検知(月次) プランアップ提案 申し出の一次受け 抑止(理由と代替案) 解約処理・理由分析 塗りつぶした2つが、顧客の連絡ではなく社内データを起点に動く業務
図1 受注から解約までの流れと担当。プランアップ提案と抑止の担当は、下の案A・案Bで変わります。

業務ごとの担当(案A・案Bで変わらない部分)

一次受け(最初に受ける人)、実行(手を動かす人)、最終責任(数字と結果を負う人)の3つに分けています。

業務一次受け実行最終責任
獲得
商談化・提案・見積営業営業営業
送信元・用途の審査営業オペレーション営業
新規受注(契約締結)営業営業営業
導入
キックオフ・要件確認営業サクセスサクセス
初期設定・アカウント発行サクセスサクセスサクセス
オンボーディング(操作説明・初回配信)サクセスサクセスサクセス
定着確認と移管完了の判定サクセスサクセスサクセス
定着・運用
問い合わせの一次受け・振り分けサクセスサクセスサクセス
ヘルプデスク(操作・仕様の回答)サクセスサクセスサクセス
不具合・障害の調査と告知サクセステックサポート・開発サクセス
各種申請の事務処理サクセスオペレーションサクセス
請求・入金・督促サクセスオペレーション管理
拡大・維持
利用状況モニタリングなしサクセスサクセス
ヘルスチェックと解約予兆の検知なしサクセスサクセス
低稼働顧客への能動フォローなしサクセスサクセス
事例取材・リファレンス取得サクセスクリエイティブクリエイティブ
解約
解約・プランダウンの申し出受付サクセスサクセスサクセス
解約処理(手続き・データ削除・最終請求)サクセスオペレーションサクセス
解約理由の分析と社内共有なしサクセス事業責任者
横断
顧客データ(HubSpot)の管理なしサクセスサクセス
要望の集約と開発への連携サクセスサクセスサクセス
FAQ・マニュアルの整備なしサクセスサクセス
プラン・価格設計、規約管理なし企画事業責任者

担当が割れる6業務

カスタマーサクセスに数字の責任を持たせるかどうかで、ここだけが変わります。

案A サクセスが守りも攻めも持つ

推奨
  • プランアップ促進:サクセスが検知から提案・クロージングまで
  • オプション・クロスセル:サクセス
  • 低稼働顧客への能動フォロー:サクセス
  • 解約抑止の交渉:サクセス(条件変更の権限つき)
  • プランダウン抑止:サクセス
  • 解約率・継続率のKPI:サクセス

営業が新規専任である以上、既存顧客に対して能動的に動けるのはサクセスだけになります。決まっている前提と最も噛み合うのがこの案です。そのかわり、サクセス側に提案のスキルと、値引き・条件変更の権限を持たせることが必要になります。

案B 提案と交渉は営業に戻す

  • プランアップ促進:サクセスが検知して営業へ渡す
  • オプション・クロスセル:サクセスが検知して営業へ渡す
  • 低稼働顧客への能動フォロー:サクセス
  • 解約抑止の交渉:サクセスが一次対応、営業が交渉
  • プランダウン抑止:サクセスが一次対応、営業が交渉
  • 解約率・継続率のKPI:事業責任者

商談に慣れた人が交渉に出られるのが利点です。ただし営業が既存顧客に戻ってくることになるので、「新規専任」という前提と実質的に矛盾します。この案を採るなら、営業の担当範囲そのものを見直すことになります。

表と一緒に決めておくこと

担当を割り振るだけでは、また「言われたら動く」に戻ってしまいます。次の3つをセットで決めたいです。

1
予兆検知を定例にする

利用量の低下、上限への到達、問い合わせの増減を月次で見る場をつくり、出席者と持ち出す指標を決めます。図1で塗りつぶした2つの業務が、この場の中身にあたります。

2
移管の完了条件を定義する

どこまでいったら営業からサクセスへ渡し終わったことにするか。たとえば初回配信の完了と、その後の定着確認まで、といった線引きです。ここが曖昧だと、営業とサクセスの間に顧客が落ちます。

3
サクセスの権限を明文化する

抑止のために何をどこまで譲れるのか。権限がないまま抑止だけを任せると「持ち帰って確認します」で終わってしまい、業務として成立しません。

決めきれていないこと
  • 案Aと案Bのどちらを採るか。あわせて、カスタマーサクセスに解約率などのKPIを持たせるかどうか
  • アカウントグロース部にはカスタマーセールスGがあります。既存顧客への提案営業を本来ここが担うのであれば、検知はサクセス、提案と交渉はカスタマーセールスという第3の分け方があり得ます
  • 請求・入金や申請処理を実際にどのグループが受けるか(表では「オペレーション」とまとめています)